効率的な製品とシステム
Vertivは、重要なデジタルインフラに関連する複雑な問題をお客様と一緒に解決していくことをお約束します。私たちは、この業界が長く続いていくためには、製品の設計、開発、使用、廃棄に配慮することが重要だと考えています。重要なデジタルインフラを成長させながら、環境へのインパクトを低減させたいというお客様のご要望にお応えするため、弊社は、次に掲げる5つの主要原則に基づいたアプローチを行っております。
- 高効率：エネルギーと水の利用において、優れた効率のソリューションを設計し、提供します。
- 高い信頼性：耐久性があり、長期間使用できる、弾力性があり、保守性の高い機器を製作します。
- 低インパクト：環境に悪影響を与える可能性のある製造プロセスを把握し、制限することに努め、製品や製品パッケージにおけるリサイクル可能な材料の使用量を測定し、増加させます。
- 手間を最小限に：リモートトラブルシューティング、最適化サービス、より多くの接続されたシステムを可能にし、メンテナンス業務の改善と環境へのインパクトの低減を実現します。
- 循環型経済：使用済みの機器や材料の再利用、再生、リサイクルを実現。
電源管理ソリューション
Vertivは、Trinergy™やダイナミックオンラインオペレーティングモードなどの技術を活用し、業界屈指の効率性を提供する必要不可欠な電源製品およびシステムを広範囲に提供しています。例えば、ダイナミックオンラインモード搭載のVertiv™ Liebert® EXL S1 UPSは、最大99%の動作効率を可能にし、標準的なオンラインUPSと比較して更にエネルギー効率が高くなっています。Vertiv™ Liebert® Trinergy™ Cube UPSは、入力電源の状態に最適な、最も効率的な動作モードを自動的に選択し、重大な負荷のアップタイムを損なうことなく98%以上のシステム効率を提供します。弊社はさらに、ENERGY STAR認定のUPS装置を、8つの製品ライン、70以上のモデルを網羅する提供しています。さらに、ダイナミックグリッドサポート機能を備えたUPS装置を通じて、お客様のエネルギーコスト削減を支援しています。
カーボンフリーの未来に備える：炭素系エネルギーへの依存を減らすためにコロケーションで実現可能な対策
熱管理
弊社のVertiv™ Liebert® DSE 250 キロワット(kW)自由冷却節約化システムは、水冷式チラープラントによる冷水冷却システムを使用した1メガワット(MW)のデータセンターと比較して、年間最大675万ガロン（約2555万リットル）の水を節約します。また、地球温暖化係数（GWP）の低い冷媒を使用したエネルギー効率の高い冷凍機を提供し、GWPの低い冷媒を使用したサーマルウォール装置を導入しています。こうしたソリューションは、二酸化炭素（CO2）の排出量を削減し、二酸化炭素排出量を抑制し、高いエネルギー効率で稼働するように設計されています。システムレベルでは、当社のVertiv™ Liebert® iCOM™-Sサーマルシステム監視制御により、このシステムを使用しない場合と比較して、データセンターの冷却インフラストラクチャの管理効率が最大40%向上します。
水の使用がデータセンターのコストと持続可能性に与える影響
代替エネルギー
Vertivのソリューションは、事業者が太陽光や風力などの代替エネルギー源からエネルギーを利用できるように支援します。これには、通信ネットワークで使用される-48V DC電源負荷にソーラーパネルを接続するVertiv™ eSure™ソーラーコンバーターが含まれます。また、最新のVertiv™ NetSure™ M Series屋外向け筐体も含まれています。これは、5Gやエッジネットワークをサポートするために設計されたソリューションで、バッテリーバックアップ、温度、湿度制御を含む常時給電を可能にし、ソーラーパネルやその他のエネルギー源の使用を可能にします。また、エネルギーを利用するための太陽光発電や風力発電のアプリケーションで利用される重要な部品であるコンバーターの設計・製造も行っています。
通信用セルサイトでは、電力網に接続されていない遠隔地の施設の主電源として、また電力網に接続されている施設の補助的なエネルギー源として使用できる太陽エネルギーソリューションを提供しています。弊社の高効率整流器は、通信事業者の省エネルギーとエネルギー生産に伴う排出物の削減に貢献します。
データセンター向け燃料電池の可能性を評価
循環型エコノミー
UPSユニットが耐用年数に達すると、重要なインフラをサポートするためにUPSに依存することはますますリスクが高くなります。このようなリスクを軽減するため、米国でVertiv Trade-in Programを導入しました。このプログラムにより、お客様は従来の単相UPS装置を低コストでアップグレードし、そのような装置を責任を持って廃棄、リサイクルすることができます。Vertivは、RIOS（リサイクル業界運用基準）に従い、お客様の費用負担なしで、R2:2013認定リサイクル業者への返品機器の発送を行っています。また、ライフサイクルアセスメント（LCA）コンサルタントと協力して、Vertiv DC電源製品のLCAを実施しました。このパイロットLCAは、製品ライン全体でさらなる研究を完了させる取り組みにおいて、機能を強化するためのリソース、プロセス、プロトコルを導入するために必要な洞察を提供しました。
責任あるオペレーション
Vertivは、製品、施設、およびプロセスの効率改善に取り組むことで、エネルギーを節約し、二酸化炭素と廃棄物の排出量を最小限に抑えるよう努めています。
Vertivの経営陣は、当社の事業活動において環境基準を採用することが、従業員、顧客、株主、そして当社が事業を展開する地域社会の利益につながると考えています。
継続的な改善という目標の一環として、Vertivは全社的なアプローチとしてVertiv Operating System （VOS）を活用し、従業員を教育し、生産プロセスの無駄を特定して排除する責任を持たせています。
オペレーションの効率化
2022年には、環境コンサルタントと提携し、温室効果ガス（GHG）排出量、エネルギー使用量、水消費量、廃棄物発生量およびリサイクル量など、環境影響の測定基準を収集するプロセスを合理化することで、主要な環境へのインパクトの追跡と監視を進めました。このパートナーシップは、高レベルのデータの完全性とプロセスの継続性を確認することで、弊社のレポートにさらなる信頼性を与えるものです。この分析に基づき、私たちはスコープ1と2の温室効果ガス排出量およびその他の主要な環境へのインパクトを削減するための行動計画を評価し、策定しています。
2022年、私たちはグローバルな事業展開において、多くのエネルギーおよび炭素効率プロジェクトを実施しました。
- 中国のVertiv綿陽工場は、効率性とリサイクル性を重視した持続可能な取り組みが評価され、四川省政府から「グリーン工場」の認定を受けました。
- 北米のオハイオ州デラウェア工場では、マイクログリッド実証活動の一環として、敷地内に太陽光発電所を設置しています。これは、地域の電力回復力を高め、次世代のエネルギー効率の高い製品とシステムの開発を実現するものです。
- インドでは、700キロボルトアンペア（kVA）の回生負荷を導入し、出力電力を使用可能なエネルギーに再利用することで、事業のエネルギー効率を高めました。
- 欧州・中東・アフリカ（EMEA）全域で、Vertivのいくつかの工場が操業のために再生可能エネルギーを購入しており、今後さらに多くの工場がこれに続く予定です。
- アイルランドのE+Iエンジニアリング工場では、製造プロセスで使用する水をすべてリサイクルして再利用するシステムを導入し、工場全体の水使用量を削減しました。
- 私たちは、EMEAと北米のサービスフリートでハイブリッド車を試験的に使用することに成功し、このプログラムを拡大する予定です。
ISO認証
環境管理
Vertivは、世界各地の製造施設で環境管理システムを採用しています。
弊社は、国際標準化機構であるISOの世界的に認知された規格に沿ってこれらのシステムを開発し、すべての重要な拠点と事業部門でISO認証の取得を目指しています。
当社の多くの事業所が、環境管理システムの責任ある運営を証明する主要な資格であるISO 14001認証を取得しています。2022年には、各拠点の関連認証を決定し、主要拠点での認証取得を優先するロードマップを作成しました。2022年12月31日現在、弊社の対象事業所の63%がISO 14001の認証を取得しています。
